無料ブログはココログ

« 新着QSL:T70A@15mCW | トップページ | JF1HYG/0で運用再開 »

2011年5月 3日 (火)

引越しに至る顛末と、取るに足らない無線の悩み

2007年に東京で無線を再開させたとき、しばらくの間は、僕が最初に取得したコールサイン「JR0ELG」で運用をしていた。しかし、DXを呼ぶときにいちいち「/1」をつけるのが不便に感じられてきたので、その年の秋に開局申請を行って、「JF1HYG」を取得した。

1エリアでコールを取得したのは、たぶん今後はずっと関東地方で暮らしていくことになるだろう・・・という漠然とした思いがあったからだ。DXCCも、1989年にJR0ELGで申請して持っていたのだが(100エンティティ)、1エリアでのコール取得を機に、最初からやり直した。

 

ところが・・・。

今年の3月11日に東北地方で大きな地震が発生し、福島の原発が事故を起こした。

原発事故による放射性物質は関東地方にも流れ込んで、大気中の放射線量が高くなったり、水道水に放射性物質が混入したりした。

政府やマスメディアは「ただちに健康に影響を及ぼすことはない」という発表を繰り返した。しかしその根拠と言うのが「暫定基準値」という「とりあえず」の指標で、そのうち放射線に関するそのほかのいろいろな基準値が、なし崩し的に緩められていった。

そうなると「健康に影響を及ぼすことはない」という言葉自体の信憑性が怪しくなってくる。それに、影響がないのは「今」の話であって、今後数年、十数年を考えたときの影響というのは実は誰にも分からない。

そんな先の見えない状況の中で、「ここを離れよう」と最初に言い出したのは妻だった。

さすがに僕もそれは性急に過ぎると思った。しかし、事実として放射性物質が大気中に拡散しているし、それが地面に降下し、土壌に蓄積し、それを農産物が吸収し・・・と考えていくと、今後物事は悪い方向に行くことはあっても、前と同じ状態に戻ることはほとんどない、と思われた。

そこで、現在の勤務地に通える範囲で、もっとも放射線の影響を受けにくいと思われる長野に転居する、という決断をすることになった。

  

4月のはじめに長野に行って、最初に思ったことは「山が近い」ということだった。

長野市は「善光寺平」という盆地の中にあって、特に、長野市中心部の北西は、すぐそこまで山が迫っている。日の出直後の太陽が拝めるくらい開けている現在の居所(埼玉)と比べると、入射角の低い電波はかなり遮断されてしまうのではないかと言う印象を持った。

それから、コールサインの問題。僕は「JF1HYG」を取得してからは移動運用でも「/1」をつけずに運用してきた。いつも運用する場所も同じ市内だからそれで気にならなかった。

しかし、今度は0エリアである。0エリアで運用しながら「JF1HYG」を使い続けるのはちょっと抵抗がある。アメリカあたりだとQTHとコールサインの番号が一致していないことはよくあるのだが、日本ではそういう例はあまり聞かない。

ではJR0ELGで運用するのはどうか?LoTW的には複数コールサインのログを合算してDXCCのエンティティをカウントする機能があるらしいのだが、一度合算してしまうとコールサインごとの分計は出ないらしい。それもちょっと不便だ。

 

このblogは無線がテーマなので、無線を続ける上での悩みや困りごとを書いたが、それ以外の引越しに伴う生活上の悩みと言うのはもちろんある。被災した方からみたら贅沢な悩みであるに違いないが、原発事故は、直接の被害が無かった僕のような人にも、今後の生活や予定の変更を強いることになったことは事実。改めて原子力発電の罪深さを思わずにはいられない。

« 新着QSL:T70A@15mCW | トップページ | JF1HYG/0で運用再開 »

移動運用」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 新着QSL:T70A@15mCW | トップページ | JF1HYG/0で運用再開 »