無料ブログはココログ

« FCC受験@王子 | トップページ | FCC受験対策(その2) 勉強法 »

2015年4月 8日 (水)

FCC受験対策(その1) 準備

忘れないうちに、FCC受験対策としてどんなことをしたのか記録しておきます。

■米国住所の確保

なんだかんだ言ってこれが最大の難関です。米国に頼み事の出来る知人友人がいるかは、自分の努力ではどうにもなりません。私にはそのような人はいませんでした。今までFCC免許受験に踏み切れなかった最大の原因もこれです。

しかし、最近はネット通販やオークションの普及に伴い「私書箱サービス」というものが出てきました。いくつか会社があるようですが、私は「OPAS」を利用しました。

この会社、費用は決して安くありませんが、FCC受験の際の住所として利用できる実績をアピールしていましたのでここにしました。実際既にARRLから何か郵便物が届いているようです(後日転送されてくる予定)。

■英語

FCCの試験は、日本で行われるものも当然英語で問題が出ます。そこで英語の文章をきちんと読めるかが少々心配でした。案ずるよりはなんとやらで、まず「Question Pool」の中の問題をいくつか読んでみることにしました。その結果、心配は氷解しました。(「Question Pool」の問題は日本のVEチームのサイトなどでダウンロードできます)

問題はほぼ一問一答と言う感じで、問題文も長くて2,3行、選択肢も1,2行です。SVOCをきちんと押さえられれば読み取れます。もちろん分からない単語もありますが、都度ネットで検索して対応する日本語訳を探しました。電気通信関係の専門用語も、今は簡単に調べられます。日本で使い慣れた言葉を英語では何と言うのか知るというのも勉強になりました。(混変調=cross modulation、相互変調=intermodulationとか)

■数学

高校数学が分かれば問題ないと思いますが、私はほとんど忘れていました。高校の教科書は手元にありませんので、必要に応じてネットで調べました。三角関数の公式、代表的な関数の微積分などは問題を理解するときには知っていたほうがよいですが、一度理解してしまえば(思い出せば)、問題を解く際は簡単な四則演算で済むものが大部分です。

たとえばコンデンサの放電の際の時定数を求めるとき、なぜそれが「CR」なのかを理解するには微積分を使って理解する必要がありますが、一度放電の式が導ければ、あとはCとRを掛け算するだけで済みます。

なお、たまに、tan-1やe^0.1なんてのを求める問題もあります。そのときは関数電卓を使いましょう。dB計算のときのlogの計算にも使えるので、対数表を覚える必要もありません。

■関数電卓

今書きましたが、FCC試験では関数電卓の使用が許されています。ただし、公式の記憶が出来るものはNGです。私の場合は近所の文房具店で売っていたキヤノンの「F-502G」を使いました。これは余計な高度な機能が付いていないのでちょうど良いです。

■米国の法規

米国の電波法に相当するものも知っておく必要があります。具体的にはFCCの「Part97」ですが、私はこのサイトを参照しました。「Question Pool」の法規関係の問題には、このPart97の章番号が振ってありますから、必要に応じてどんなことが書いてあるのかチェックしました。法律らしい独特の書き方をしていますが、慣れれば読めるようになってきます。

■そのほか電気工学、電子工学的な事柄について

やはり日本語の参考書もほしいので、改めてCQ出版の「新上級ハムになる本」を買いました。SSTVなど各通信方式や各種回路の解説、ベクトル図、複素平面の使い方などは、これでおさらいしました。1アマ、2アマの対策は、かなりの部分でFCC試験の対策にもなります。

次回は、具体的な勉強方法について書きたいと思います。

« FCC受験@王子 | トップページ | FCC受験対策(その2) 勉強法 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« FCC受験@王子 | トップページ | FCC受験対策(その2) 勉強法 »