衛星受信初挑戦 FO-29/JAS-2 Orbit2693
最近海外DXの成果もぱっとしないので、衛星通信でもやってみようかという気になった。
JAMSATのサイトで「500円アンテナ」として紹介されている430MHzの5エレ八木を自作し(このアンテナは「タモリ倶楽部」でも紹介された)、とりあえずこれで何か受信してみることにした。
さて、どの衛星を受信するか。
JAMSATのサイトを見ると、かなりたくさんの衛星の通過時刻が掲載されているのだが、現在の運用状況が不明だったり、また、近年は大学などが作った小型の衛星がたくさん打ち上げられていることもあり、現在最もよく通信用途で使われている衛星がどれなのかさっぱり分からない。
そんなわけで、日本の「ふじ3号」こと、FO-29/JAS-2の情報を見てみると、これがちょうど30分後くらいに通過することが分かった。見えている時間は約20分で、最初の10分間は建物の陰になり追跡することが出来ないのだが、後半10分は南向きベランダから狙えそうな方角と高さである。
ダウンリンクは「435.91MHz FMのデジトーカ」と「435.8~435.9MHzのJモードリニア」とある。もしデジトーカが動いているならそれを聞いてみるのが手っ取り早い。
アンテナを後半10分間における追跡開始位置に大体合わせ、時計を見ながらデジトーカが聞こえるのを待ちます。
しかし、時間が過ぎてもデジトーカが聞こえない。
もしやと思い、435.8~435.9MHzの間をスキャンしてみると、この100KHzの間にCWのCQが多数聞こえる。ひとつだけ拾って聞くとどんどん音の高さが変化していく。これがドップラーか。追跡し始めはちょうど最大高度に近く、速度の変化量が大きいのか、どんどん周波数が変わっていく。このドップラーの調整だけでも大変。
時間が過ぎて、地平線に沈む頃になるとドップラーは殆ど感じられず、信号を聞くほうに集中できる。聞こえた局はみなJA。デジトーカは動いていなかったようだ・
さて、受信はできたので、次からは送信を考えなくてはならない。
物置に昔買ったマスプロのウェーブハンター2m5エレがあるので、それを使うことになると思うが、2本のアンテナを衛星に同時に向くようにし、2台のリグを駆使しながらループテストやらドップラー調整を送受信両方でやるかと思うと、ものすごく忙しそうだ。しかも衛星の見えている時間は10分~20分程度しかない。実際に衛星で交信ができるようになるまでにはまだまだたくさんコツをつかまないといけないようだ。
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衛星?ではないのかもしれませんが 自分の衛星通信は向井千秋が搭乗したスペースシャトルとの交信(と言うか スペースシャトル搭載のTRX+TNCとの自動対応)だけです。
結婚して1年位 平屋の借家に建てていた144/430MHZのGP ANTに10WでUPリンク。
LOS直前にモニター画面にSTSからQSOナンバーとコールサインが応答して来た事を覚えています。
PC9801に接続していた「ドットインパクトプリンター」の連続紙に打ち出した記録が引っ越し荷物の何処かに埋まっている筈です hi
FB DXを!
投稿: JH7BMF | 2017年6月 6日 (火) 00時32分
昔のスペースシャトルは自動応答なんてことしてたんですね。
向井さんが搭乗していたのも随分と昔の話になってしまいましたね。
私は若田光一さんのARISSスクールコンタクトのときの音声をちょっとだけ聞いたのが、一番最初の「宇宙通信」の受信かもしれません。次はなんとかアップリンクに挑戦してみたいところです。
投稿: JR0ELG | 2017年6月 7日 (水) 00時40分