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衛星通信

2017年7月30日 (日)

サテライトは瞬間芸(サテライト初QSO)

やっと衛星経由によるQSOができました。

使った衛星はFO-29(ふじ3号)。

当地では8:29JSTから始まる「AOS162度⇒MEL74度⇒LOS349度」という北上する東パス。MEL時の仰角は84.1度で、ほぼ頭上まで上がってきます。

アップリンクはマスプロの5ele八木に20W、ダウンリンクは自作の6ele八木です。

これまでのトライアルの中で、「初心者は呼びに回るより、CQ出して呼ばれたほうが楽」ということを知ったので、今回はループテストが出来たらすぐにCQを出す作戦で臨みました。

■ループテスト

145.995で連続短点を打つと、435.012あたりで同じような短点が聞こえたので、ループはOK。

■CQ1回目

思い切って、送信周波数をバンド内の中央、145.95に設定。

その周波数でのループテストもうまく出来たので「CQ JR0ELG K」だけの簡単なCQを出しますが、CQを出している間にドップラーでどんどん音が低くなっていってしまいます。

誰か呼んでくれたみたいなのですが、聞いたモールス符号を、メモ帳にメモしている間にも周波数が変化してしまい、すぐに聞こえなくなってしまいます。これは厳しい!

何度かCQを出していると懲りずにまだ呼んでくれるので、応答するのですが、なにぶんこちらは慌てていて、相手のコールがなかなか正しく打てません。そうこうしているうちに呼ばれなくなってしまいました。

■CQ2回目

いつの間にか、MELの時刻を過ぎています。今回もノーQSOか?

アンテナを向けなおし、気も取り直してもう一度CQ。

応答がありましたが、先ほど呼んでくれた局とコールが似ています。さっきの局なのか?新しい局なのか?

しかしメモしている時間がないことは分かったので、とにかく聞いたリズムをそのまま打って599BKを送りました。すると相手からも599TUが返って来ました。なんだかQSOできたみたい。でも相手のコールがその前の局と似ていたので、相手のコールを打ち間違えたかもしれません。最悪NILになるかも・・・。

衛星が沈んだあと、QRZ.comで、599TUを返していただいたと思われる方を調べて、メールしてみたところ、「交信できてましたよ」という、うれしい返事を頂きました。

ということで、先月来断続的にチャレンジしていた衛星経由によるQSOが出来ました。

それにしても、サテライトは瞬間芸というか、メモなどせずに頭の中で覚えて素早くQSOしないといけないと言うことを、思い知りました。

2017年6月18日 (日)

サテライトに挑戦するも・・・

先日FO-29の受信が出来たので、今度はアップリンクも含めた「交信」に挑戦することにした。

ターゲットは今朝8時半過ぎのFO-29。東を通るパス。

Img_1356s

アップリンク用:145MHz5エレ(マスプロのウェーブハンター。懐かしい!)

ダウンリンク用:435MHz6エレ(自作の「500円」アンテナ)

さて、衛星が見え始めたところで、CWを使ってループテストです。FO-29のトランスポンダの仕様で、アップリンク周波数の上のほうがダウンリング周波数の下のほうに対応するというややこしい関係になっていますが、アップリンク帯域のエッジのほうで短点連続を出してやると、なんとかダウンリンク側でも信号が確認できたのでループテストはOK。

では、さっそく聞こえている局を呼ぼうとします。

そのためにはまず信号の聞こえている局を受信側のリグで捉え、その周波数の付近にループが返ってくるように送信側のリグを操作します。しかしなかなか自局のループが確認できません。もちろんドップラーの効果も加味しながら送信側のダイヤルを上げたり下げたりするのですが、やはりループが確認できない。

そうこうしているうちに衛星の位置が動いて、もうMELの位置に来ています。

ただでさえドップラーのせいで受信周波数が変化する信号を聞いているので、はたして送信側の操作のレンジが合っているのか自信がなくなってきます。

と言う感じで時間ばかりが過ぎて行き、結局交信できないまま衛星は沈んでしまいました。

 

これはけっこう難しい!

 

気を取り直して、午後、再挑戦。

今度はFM衛星である「SO-50」を狙います。

今度はトランスポンダの帯域は1ch分しかないし、FMだからドップラーの影響も小さいし…と思っていましたが、今度はダウンリンクが弱い!

一応、送信側でカーチャンクすると受信側でも無変調になるので、ループは出来ていると思うのですが、「CQサテライト」という自分の声は聞こえてきません。

そもそも、送信側リグであるFT-857で、145MHz帯において、67Hzとか74.4Hzのトーン信号を乗せてやるにはどうしたらよいのかよく分かりません。とりあえずマニュアルをみて、表示が「TEN」になるようにし、カーチャンクで無変調が聞こえるので大丈夫だとは思うのですが・・・。

ということで、SO-50もあえなく無交信。今回は誰か交信している声すら聞こえませんでした。

これは前途多難です。

2017年6月 4日 (日)

衛星受信初挑戦 FO-29/JAS-2 Orbit2693

最近海外DXの成果もぱっとしないので、衛星通信でもやってみようかという気になった。

JAMSATのサイトで「500円アンテナ」として紹介されている430MHzの5エレ八木を自作し(このアンテナは「タモリ倶楽部」でも紹介された)、とりあえずこれで何か受信してみることにした。

Img_8312s

さて、どの衛星を受信するか。
JAMSATのサイトを見ると、かなりたくさんの衛星の通過時刻が掲載されているのだが、現在の運用状況が不明だったり、また、近年は大学などが作った小型の衛星がたくさん打ち上げられていることもあり、現在最もよく通信用途で使われている衛星がどれなのかさっぱり分からない。

そんなわけで、日本の「ふじ3号」こと、FO-29/JAS-2の情報を見てみると、これがちょうど30分後くらいに通過することが分かった。見えている時間は約20分で、最初の10分間は建物の陰になり追跡することが出来ないのだが、後半10分は南向きベランダから狙えそうな方角と高さである。

ダウンリンクは「435.91MHz FMのデジトーカ」と「435.8~435.9MHzのJモードリニア」とある。もしデジトーカが動いているならそれを聞いてみるのが手っ取り早い。

アンテナを後半10分間における追跡開始位置に大体合わせ、時計を見ながらデジトーカが聞こえるのを待ちます。

しかし、時間が過ぎてもデジトーカが聞こえない。

もしやと思い、435.8~435.9MHzの間をスキャンしてみると、この100KHzの間にCWのCQが多数聞こえる。ひとつだけ拾って聞くとどんどん音の高さが変化していく。これがドップラーか。追跡し始めはちょうど最大高度に近く、速度の変化量が大きいのか、どんどん周波数が変わっていく。このドップラーの調整だけでも大変。

時間が過ぎて、地平線に沈む頃になるとドップラーは殆ど感じられず、信号を聞くほうに集中できる。聞こえた局はみなJA。デジトーカは動いていなかったようだ・

さて、受信はできたので、次からは送信を考えなくてはならない。

物置に昔買ったマスプロのウェーブハンター2m5エレがあるので、それを使うことになると思うが、2本のアンテナを衛星に同時に向くようにし、2台のリグを駆使しながらループテストやらドップラー調整を送受信両方でやるかと思うと、ものすごく忙しそうだ。しかも衛星の見えている時間は10分~20分程度しかない。実際に衛星で交信ができるようになるまでにはまだまだたくさんコツをつかまないといけないようだ。